国際ロータリー 第2740地区  第8グループ 諫早市内5クラブがあり、諫早西RCの他、諫早RC、諫早北RC、諫早多良見RC、諫早南RCがあります。

RI会長メッセージ

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RI会長 メッセージ

https://vimeo.com/72428719

Be a gift to the world 世界へのプレゼントになろう

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2015-2016年度RI会長

K.R. ラビンドラン

 私たちの人生には、いつか終わりが訪れます。しかも、終わりは思ったより早く来るものです。この限られた人生をどのように過ごしたらいいのでしょうか。世界が良い場所となるよう、人のために何かしますか。それとも、インドの著名な詩人、ラビンドラナート・タゴールの言葉のように、「楽器の弦の張替えばかりしていて、肝心な歌を歌わずに」毎日を過ごしますか。ロータリーの栄光は、まさにその「歌を歌う」道を見つける手助けをしてくれることにあります。人生で本当に大切なことに目を向け、私たち自身が世界への贈り物となる方法を見つけることで、より充実した意義ある人生を送れるよう、私たちを導いてくれるのです。
友人に何を求めるかを考えると、ほとんどの人は、高潔性、信頼性、思いやり、相性を挙げるでしょう。私たちが求める友人とは、必ずしも自分
と似通った人ではなく、自分にないものを持っている人、自分のいいところを引き出してくれる人です。私は、ロータリーがその特徴を備えている
と思います。ロータリーは、私たちの資質を引き出し、それを人生で生かす道を見つけてくれます。私たちは往々にして、あまり意味のないことに捕らわれて毎日を過ごし、物を手に入れるために身をやつします。しかし、私たちがこの世を去った後、人が思い起こすのは、私たちが生前乗っていた車でも、着ていた服でも、肩書きでも、役職でもありません。より大きな資産や、より高い地位を得ようと払った努力のことでもありません。結局のところ、私たちの人生の価値は、どれほど得たかではなく、どれほど与えたかによって判断されるのです。ですから、苦しんでいる人から目を背けずに、その苦しみを和らげてあげましょう。同情の言葉をかけるだけでなく、実際に何かしてあげましょう。社会から享受するだけでなく、社会に貢献しましょう。
2015-16年度の私たちのテーマは「世界へのプレゼントになろう」です。
地位や身の上にかかわらず、才能、知識、能力、努力、そして献身と熱意など、誰でも与えることのできる何かをもっているはずです。私たちは、
ロータリーを通じて、これらを世界にプレゼントすることで、誰かの人生に、そして世界に、真の変化を起こすことができるはずです。
「人は手を閉じて生まれ、手を開いて世を去る」、また「己の才能は、天から授かったもの」と言われます。ですから私たちは、その授かりものをお返しするのです。
私たちは皆、この世に生まれ、何でもつかみ取ろうとしますが、この世を去るときにはすべてを残していきます。ロータリーを通じて私たちは、
いつまでも続く、本物の何かを残すことができるでしょう。
私たちに与えられた時間は今です。この機会は二度と訪れるものではありません。

今月のRI会長メッセージ

10月

テーマ「ポリオ撲滅の物語を語りましょう」
 親愛なるロータリアンの皆さん、野生型ポリオの無発症期間が1年を経過したナイジェリアは、9月にポリオ常在国リストから除外されました。ナイジェリアは、アフリカで最後のポリオ常在国でした。今日、野生ポリオウイルスによる発症が続いている国は、アフガニスタンとパキスタンの2か国を残すだけとなりました。また、2015年における全世界での発症件数は、本号の印刷時点でわずか20~30例となっています。
 この達成度は、どれほど強調しても強調し過ぎるということはありません。ポリオは文明の初期から、何千年にもわたって人類を苦しめてきました。今日、ロータリーとそのパートナー団体による努力が実を結び、ポリオ撲滅は間近に迫っています。「何年」ではなく、「何か月」とカウントダウンしています。
 しかし、成功は偉大な功績ですが、もろいものでもあります。今日まで、ゆっくりでも確実に前進してこられたのは、弛むことなく継続されてきた活動があったからです。私たちは、何億人もの子どもにワクチン投与を行うため、足並みをそろえて大規模なキャンペーンを実施し、新たなポリオ流行を防ぐためにサーベイランス(監視活動)を続けてきました。協力、資金提供、献身的な活動からなる撲滅活動の規模は、驚きに値するものです。
 撲滅が迫っている疾病なのに、なぜ依然としてハイレベルの予防接種活動とサーベイランスが必要なのかという疑問の声もあるかと思いますが、その答えは簡単です。それが前進するための唯一の方法だからです。仮に手をゆるめるようなことがあり、仮にわずかでもウイルスの拡大を許したら、長年の活動はすべて水泡に帰すこととなります。簡単に拡大してしまうポリオの恐ろしさは皆さんもご存じのはず。何十年もかけて築いてきたものが一瞬にして崩れ去ることもあるのです。だからこそ、今後数か月が極めて重要となります。認識を高め、資金を募り、前進を続けるために、皆さんの「声」が必要とされています。ポリオとの闘いに勝つには、皆さんの強力な支援が必要なのです。
 10月24日は世界ポリオデーです。この日は皆さん全員が、何らかのかたちで撲滅活動にご協力くださることを望んでいます。世界ポリオデーのイベントについて、すでにクラブや地区で推進する予定にしている人もいらっしゃいますが、計画を立てていない人も、参加する方法はいろいろあります。ポリオ撲滅支援サイト(www.endpolionow.org)では、活動アイデア、プレスリリースの見本、支援方法など、さまざまな資料・ツールを利用することができます。世界ポリオデー特別イベントのライブ中継を見るためのリンクも掲載される予定ですので、ぜひご参加いただき、メッセージを広めるご協力をお願いいたします。
 これは「ポリオとの闘い」として始まったものですが、憎悪、無知、恐怖と向き合う私たちの闘いであり、勝たなければならない闘いです。勝利は間近に迫っています。その勝利は、義肢や鉄の肺、そしてポリオのある世界を知ることもない子どもや孫に話すべき、ロータリーの物語となるでしょう。
 ナイジェリア・カノ州やパキスタン・スワート地域のロータリアンであれ、ソウル、マドリード、シカゴのロータリアンであれ、皆さんがこの物語の登場人物なのです。自分自身が成し得たことこそ、真に語り伝えることができるのです。いつの日か、誇りとともに語ることができる素晴らしい物語を、皆で一つひとつ紡いでいきましょう。

9月

テーマ「ロータリーグローバルリワードで賢く働く」
 親愛なるロータリアンの皆さん、あるところにたくましい若者がいました。この若者は、与えられた自らの仕事に精力的に取りかかり、最初の週は18本の薪を割りました。2週目も同じくらいがんばりましたが、驚いたことに、割った薪はわずか11本でした。3週目は朝から晩まで働き続けたにもかかわらず、わずか6本しか割れませんでした。がっくりした彼は親方に仕事を辞めたいと申し出ました。「力が衰えてきました。前ほどたくさんの薪が割れません」
 いたって健康そうな若者を見て、親方は次のように言いました。「おのを研いでみたかい?」
 「おのを研ぐですって? そんな時間がどこにあるんですか」と、若者は憤って尋ねました。「薪を割るだけで忙しいというのに!」
 仕事が思うようにはかどらない時、2倍がんばろうとするのはごく自然な反応です。しかし、時として、問題の解決法はがむしゃらに働くことにではなく、賢く働くことにあったりします。道具を見直し、やり方を分析してみることです。リソースを最も効果的な方法で使っていますか?切れないおので薪を割ろうとしていませんか?
 これまで20年間、私たちはロータリーで会員増強を声高に訴えてきました。目標を立て、キャンペーンを立ち上げて、会員を増やすことだけに注力してきました。しかし、ロータリー全体の会員数は依然として横ばいです。
 今こそ、道具を研ぐ時が来たのです。「もっと会員を入れるにはどうすればよいか」に注意を向けるのではなく、「入会を増やし、退会を減らすために、ロータリーの会員であることの価値をどう高められるか」と問うべきなのです。
 その一つの方法が、7月に開始された新しい「ロータリーグローバルリワード」プログラムです。この画期的なプログラムで、ロータリアンは、世界中のビジネスやサービス業者とつながり、割引や特典を受けることができます。ロータリーとの交渉により参加した企業に加え、ロータリアンも自らのビジネスの参加を申し込むことができます。また、利用ごとに参加企業が利益の一部をロータリー財団に還元するオプションも設けられており、すでにこれを採用している企業もあります。ラインアップは毎月更新され、特典が追加されていく予定です。今すぐRotary.orgからMy Rotaryに登録し、このプログラムをご利用ください。利用者が増えれば増えるほど、プログラムが充実し、特典も増えていくでしょう。
 「ロータリーグローバルリワード」は、単なる顧客ロイヤルティープログラムの枠にとどまるものではありません。ビジネスと奉仕を組み合わせたこのプログラムは、ロータリアンであること、ロータリーネットワークの一員であることの価値とメリットを増す新しい方法です。入会を誘われたら、誰もがこう自問するでしょう。「自分にとってどんなメリットがあるのか?」。ロータリアンになれば、ほかの人の人生だけでなく、自らの人生も豊かにできることを示すことによって、ロータリーが持つ価値をはっきりと証明する必要があるのです。

8月

テーマ「最高でなければ良いとは言えない」
 親愛なるロータリアンの皆さん、1930年代、デンマーク人の大工、オーレ・キアク・クリスチャンセンは、次の言葉が刻まれた木製の板を壁に掛けていました。「Det bedste er ikke for godt(最高でなければ良いとは言えない)」。今日、クリスチャンセンは、世界中の子どもに親しまれているプラスチック製のカラフルなブロック「レゴ」の考案者として知られています。しかし、創業当初のレゴ社の代表的商品は、樹齢を重ねたブナ材で作られたアヒルのおもちゃで、ニスを3度塗りした品質の高いものでした。レゴ社の歴史によると、クリスチャンセンはこの木製アヒルを使って、息子のゴッドフレッドに品質の大切さを教えたそうです。ゴッドフレッドは次のように語っています。
 ある晩、私は事務所に戻ると、父にこう言いました。「今日はいい日だったよ、お父さん。ちょっともうかったんだ」。「それはどういうことだい」、「デンマーク生協に納品するアヒルを2箱、駅まで届けてきたところなんだけど、いつもはニスを3度塗りするところを、今回は生協なのでニスを塗るのは2度だけにしてコストを少し削減したんだよ」。すると、父は失望した様子で、次のように言いました。「ゴッドフレッド、その箱を今すぐ取り戻し、中のアヒルを全部出して3度目のニスを塗りなさい。それが済むまで寝てはいけない。すべてお前一人でやりなさい」。父は断固とした口調でした。品質とは何かを、この時に教えられたのです。
 今日、レゴの品質の高さには定評があり、その製品は世界で最も人気があるおもちゃです。世界に存在するレゴブロックの数は、一人当たり86ピースにもなります。
 レゴ社の成功が、その事業方針、つまり品質、効率、イノベーションへのこだわりに起因していることはよく知られています。これをロータリーのガバナンス(組織統括)とアカウンタビリティー(説明責任)における私たちの努力と比べると、私たちは求められている水準を常に満たしているとは思えません。
 国際ロータリー(RI)、ゾーン、地区、クラブのリーダーは、ガバナンスにおいて最高水準を維持しなければなりません。RI会長とRI理事は、会員に対してしっかりと責任を果たさなければなりません。ゾーンのリーダーは、ロータリーから自らに託された投資への見返りを示さなければなりません。地区のリーダーは、地区でダイナミックなリーダーシップを発揮し、財務の透明性と報告に力を注がなければなりません。クラブのリーダーは、各種報告義務を果たし、ロータリークラブ・セントラルにクラブの活動状況を入力しなければなりません。
 クリスチャンセンが質の劣った製品の出荷を拒んだように、私たちも、自らの仕事において手を抜くことを拒むべきです。特に職業やロータリーでの活動においては、常に最高を目指さなければなりません。
 ロータリーが提供する製品は何でしょうか。それは木製のアヒルでもプラスチック製のブロックでもありません。それは、教育、水、保健、平和であり、希望、そして人生そのものです。私たちの仕事は、「最高でなければ良いとは言えない」のです。「世界へのプレゼント」になるために最善を尽くすことを、どうか忘れないでください。

7月

テーマ「世界へのプレゼント」
 親愛なるロータリアンの皆さん、私たちはロータリーで、善き行いを目指しています。私たちは人類に偉大なプレゼントを残した人々を尊敬しています。弾圧された人に人間の尊厳を与えたエーブラハム・リンカーン。忘れ去られた人々に慈悲の心をささげたマザー・テレサ。虐げられた人々に平和的な変化をもたらしたマハトマ・ガンジー。彼らは、自らが世界へのプレゼントとなって、自らをささげました。
 私たちは、これらを手本として刺激を受けることができます。人生において、自分が大切にする責任をおろそかにせずに、どうしたら自らも世界にささげられるだろうか、と。今年度のテーマを考えている時、ヒンズー教を通じて私が学んできた教訓を思い出しました。とりわけ、スダマの物語です。
 貧しいスダマは、神の化身として王家に生まれたクリシュナの親友でした。2人の少年は、成長するにつれて少しずつ疎遠になり、クリシュナが軍を率いる名高き王となった一方で、スダマは村でつましい暮らしをしていました。
 時はたち、スダマの生活はますます苦しくなり、ついには、子どもに与える食事まで事欠くようになってしまいました。妻は、幼いころに親しくしていたクリシュナに助けを求めるよう提案しました。最初は躊躇していたスダマも結局同意しましたが、手ぶらでは申し訳ないと、家族の残りわずかな食糧のお米を布に包んで持っていきました。
 宮殿に入ると、スダマはその威容とクリシュナの歓迎ぶりにすっかり圧倒されてしまいました。丁寧に包んできた米さえ粗末に思えて差し出すことができないまま、持った手を後ろに隠していると、クリシュナは「何を持っているのか」と尋ねました。
 布を開いて中の米を見たクリシュナは、軽蔑するどころか大喜びで食べ、二人は思い出話に花を咲かせました。数時間後、変わらぬ友情に感激したスダマは、助けをお願いすることをすっかり忘れてクリシュナの元を去りました。帰り道、スダマは、当初の目的を忘れていたことに気づきました。最後の食糧であったお米もクリシュナと一緒に食べ、なくなっていました。
 おなかをすかせた子どもたちが待つ家に帰るのは至極苦痛でした。しかし、家の前に立って彼が目にしたのは、前日出てきた時の小屋ではなく、立派な家でした。そして、きれいな服を着て、十分な食事を済ませた家族が、スダマを待っていました。
 クリシュナには、スダマがありったけの米をプレゼントしてくれたことがわかっていたのです。そのお返しに、クリシュナは、スダマが必要とするすべてを与えました。この逸話の教訓は、受け手にとって大切なのは、その物質的な価値ではなく、贈り主の心がどれだけ込められているか、ということです。スダマの物語のように、私たちがロータリーを通じてささげることは、いずれは自身への贈り物にもなるのです。私たちには選択肢があります。授けられたものを自分のものだけにとどめるか、またはそれを生かして自らが「世界へのプレゼント」となるか、です。
 この機会は二度と訪れません。今年度も一度きりです。この機会を逃さずに生かし、「世界へのプレゼントになろう」をテーマに活動していきましょう。

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